A10系バイオレット保存委員会



《 本委員会について 》

A10系バイオレット保存委員会は、
1977(昭和52)年〜1981(昭和56)年まで製造されていたA10型およびA11型
のオーナーサークルとして発足しました。

昔から根強い人気を誇るハコスカ・ケンメリ・Z・510ブルなどに続き、
C210系スカイライン、810・910系ブル、B210・B310系サニーなど、
1970年代後半〜1980年前後の車種群が最近になって脚光を浴び始めています。
しかし、先代710系の血統を受け継ぎながらも直線基調のデザインに立ち返り、
510の再来とまで言われたA10系バイオレットは、
旧車界隈でも存在が忘れられるなど残念な状況となっており、
本委員会を立ち上げた次第です。

新車当時は、特徴の無い車だとか、
サニーとブルーバードの中間という車格設定が中途半端だとか酷評され、
不人気車のレッテルを貼られて販売不振に陥ったと言われています。
また、販売不振による台数の少なさに加え、
残存車両も実用車として乗りつぶされるなどさまざまな要因で、
旧車市場でも滅多にお目にかかれない希少車となってしまいました。

しかし発売開始から30余年たった今、改めて実車に触れてみると、
ごくシンプルなデザインはまさに機能美というにふさわしく、
セダンの本来あるべき姿を忠実に具現化した正統派であります。
中途半端な車格に見えますが、
実は日本の道路環境においては大きすぎず小さすぎず、
とても使いやすいサイズに収まっているといえます。
海外仕様車では、サファリラリーで4連覇を成し遂げるなどの偉業も達成しました。

そのように、
A10系バイオレットこそ隠れた名車であるという信念だけが
この委員会のただ一つの成立要素です。

 ですから本委員会の至上命題はただ一つ。
過去日産ラインナップの中枢を支えた輝かしい車でありながら、
もはや絶滅危惧種となってしまった今、
原形をとどめたA10系バイオレットを、
産業遺産として少しでも多く残すことに尽きます。
そしてその活動に大いに賛同され、
本会に参加される保存委員の活動支援を行います。




《 委 員 会 活 動 内 容 》

●実車の動態保存・静態保存およびその支援
●会議・ミーティング開催
●旧車イベント出展

《 委 員 会 組 織 略 図 》


A10系バイオレット保存委員会(本会)
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オースター分会 スタンザ分会

●それぞれに委員長、分会長を置く

《 委 員 会 会 員 資 格 》

【本会会員資格】
●A10系バイオレットのオーナー
 動態保存車両1台を本会に登録

  ―登録車両条件―
  ◆国内仕様フルノーマル車・フルノーマルレストア車に限る。合法改造車、カスタム車、北米仕様など一切不可。
   2台以上所有の場合、本会に登録する車両1台が条件を満たしていれば可。
   A10系を複数所有の場合、本委員会登録車両1台以外の所有車両の改造については一切不問。
   ただし登録車両に故意に改造を施し、外観や性能が純正状態を保てなくなった場合、会員資格は失効する。
  ◆保存が至上命題であるから、外観、内装、走行性能等あらゆるスペックでフルノーマル状態にこだわること。
   ※純正部品の製造廃止により、代替部品(自作部品・レプリカ含)や純正同規格の社外品を使用するのは可。
   部販やメーカーで現在も純正部品の供給が可能であるのに、故意に社外の改造部品・スペックアップ部品などを使用するのは一切不可。
   純正部品の入手経路については不正入手で無ければ不問。
   ビス・ネジなどは、社外品使用については不問。(鉄→ステンレスネジへの交換etc.)
   ノーマル用純正部品を保管してあり、部品交換以外無改造でオリジナルに戻せる状態の車両は可。
  ◆タイヤ・ホイールについては不問。ただし純正と同サイズまたは換算サイズが望ましい。
  ◆やむを得ない欠品は不問。

【分会会員資格】
●A10系オースターのオーナー(⇒オースター分会)
 動態保存車両1台を本会に登録

  ―登録車両条件―
  ◆本会に同じ

●A10系スタンザのオーナー(⇒スタンザ分会)
 動態保存車両1台を本会に登録

  ―登録車両条件―
  ◆本会に同じ


車種問わず、車両の不正改造行為、またミーティングなどでの暴走行為や迷惑行為は一切禁止




SEDAN 1600 GL-L(1977)


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